「朔宵ノ夢幻」

朱い夕闇 指先から 呑み込まれてゆく
光閉ざした 瞳に映る 虚ろな世界
面影抱いた心に 響く鼓動
遠く聴こえる 鈴音に重なる

離れても繋がる手と手
いつの日か もう一度会えるね
そっと花ひらく 無垢な微笑み
永遠の夜を照らす

ゆらりくらり 想い重ねるほどに
遠くなる面影(あなた) 切なさに耳ふさぐ
ひかりまとい 指先ふれる瞬間(とき)
夢が幻(ユメ)となり 消えるよ


蒼い月蝕 零れ落ちる 追憶の欠片
届かない声 心濡らして 流れる光
空虚な音が 波紋のように響く
引き寄せられる なぜ 貴方に似てる

もしも小さな絆が
この手に まだ残っているのなら
そっと導いて 鈴の残響
悠遠の闇を照らす

はらりひらり 心に積もる願い
例え遠くても 愛しさは薄れない
めまいゆらぎ 出口のない迷路
貴方にたどり着く日まで


きらりきらり 響く鈴の音色
導かれ 澄んだ水面に映る 月が
永遠の孤独(よる)を照らす


ゆらりくらり 想い重ねるほどに
遠くなる面影 切なさに耳ふさぐ
ひかりまとい 指先ふれる瞬間
月に照らされる 真実

愛しい貴方が 微笑む